「駐在妻うらやましい」
「イギリスとか住んでみたいわ」
「仕事しなくて海外生活とか幸せだね」
世間の声を並べてみました。
もちろん私も駐在と縁のない生活を送っていたら同じことを感じると思います。
そしてたしかに、普段は気軽に行けない場所に行けるなど良い点もあります。
しかし、駐在妻にも悩みはある!
贅沢な悩みかもしれないけど
無い物ねだりなのはわかってるけど
そもそも需要ないと思うけど
ちゃんと悩んでるのでメモがてら。
駐在妻の悩みをつらつら書いてみます。
駐在妻の悩みごと
仕事ができない
私はイギリスに駐在妻として来る前、フルタイム×総合職で働いていました。
仕事が大好きなんてことはなかったですが、せっかく積み上げたキャリアを失うのはもったいない部分もあります。
大学を卒業してからはずっと働いていたので、仕事から初めて長期で離れてみて気づくことがたくさんありました。
仕事をしていると
- 他人に評価してもらえる
- 家以外の居場所がある
- 存在意義が感じられる
- 社会的に役に立っている実感が得られる
- 対価がもらえる
離れて改めて、働けることの有り難みを感じます。
多くの駐在妻は夫の会社のルールで働くことが禁止されています。
社会とのつながりが欲しいとボランティアをする方も多いそうです。
仕事を辞めてしまった場合、日本に帰国後、無事に就職できるかは、これからの人生を左右する大きな問題だと思います。
自分の収入がない
仕事が出来ないので当たり前ですが、自分の収入がありません。
今までは自分も稼いでいたから好きなものを気兼ねなくある程度は買っていました。
でも、夫の収入だけで生活するとなると好き勝手お金を使う気にはなれません。
専業主婦生活に慣れることはまだまだ難しい。
もちろん生活ができるだけの収入は夫が稼いでくれていますが、好きな服や高級な化粧品を買うのはなんとなく申し訳ない気持ちになります。
きっと割り切ってどんどんお金を使う方が精神的には楽なんだと思うけど、それがまだ出来てない。
これも結構なストレス。
英語力は身に付かない
イギリスに住んでるなら英語が話せるようになるはず。
という思い込みは間違いです。
スーパーはセルフレジだし、カフェでは飲み物の名前を言ってキャッシュレスでカードをピッとするだけ。
英語を話さなければいけない場面は、正直ほとんどありません。
アクティブに色々なところに出かけたり、現地の方に話しかけたり、問い合わせを英語でしてみたり、自分から積極的に英語を使い続けなければ、英語が身につくことはありません。
現地の方も、ベビーカーを押しているとドアを開けてくれるような紳士はたくさんいますが、フレンドリーにどんどん話しかけてくれる人は少ない印象なので、自分からどんどん話しかける必要があります。
朝から晩まで育児
朝から晩まで24時間
育児には休みがありません。
「そんなの仕事してないんだから育児するのは当たり前じゃないか!」
という声も聞こえてきますが
仕事ができない環境下で
他にどこにも行き場がない中で
こどもと向き合い続けるのはなかなか体力仕事です。
駐在中は人との関わりも少なく、気軽に会える友達がいたとしても子連れだとなかなか落ち着いて話すのも難しい。
もちろん子どもとの生活はかけがえないものだし、巣立った後を考えると戻りたくても戻れない日々だと思います。
でも、来る日も来る日も育児しながら家事をするのはなかなか大変なんです。
自分を評価してくれる人が少ない
仕事をしていれば、給料がもらえたり評価されることで、自分が役に立っていると感じることができます。
昔からの友達と気軽に会って日々の愚痴を言い合うこともできません。
異国の地における専業主婦は、自分を評価してもらえる場面が少ないのかもしれません。
日本においても専業主婦の方は似たような悩みを抱えている人もいるかも。
とにかく、自分を評価できるのは自分だけ。
もともとネガティブな私は虚無感を感じながら日々を過ごしていることが多いです。
現地の友達は簡単にはできない
外国の友達が出来て羨ましい!
と言われることもありますが、英語が話せなければなかなかイギリスで友達を作るのは難しい。
私の場合、公園で同年代のこどもを連れているママさんに話しかけられても、何歳か答えるのが精一杯でそこから話を広げることができなかったです。
今のところ、英語が話せない私に向かってそれでも積極的に話してくれる方はいません。
お国柄なのかみなさん控えめなので、特に会話は盛り上がらず終了します。
子連れで行ける場所が限られる
うちの子がまだ小さいからかもしれませんが、ロンドン観光はなかなか大変です。
バスや地下鉄で色々な場所にいくことはできますが、バスが混んでいる時や、駅にエレベーター(リフト)がないことも日常茶飯事。
リフトがないとベビーカーで移動するのは苦行です。
優しい紳士が手伝ってくれることもありますが、人通りがすくない駅だと紳士が通らないことも多いです。
おしゃれなアフタヌーンティーでこどもが騒ぐのも周りの方に迷惑。
でもせっかくイギリスならアフタヌーンティー行きたいですよね。
子連れウェルカムなアフタヌーンティーを探して、またまとめます。
友達に会ってストレス発散できない
日本にいてもコロナ禍であんまり会えてなかったし大丈夫!
と思っていましたが、やはり物理的な距離は大きい。
昔からの友達と話すのも大切だと改めて実感。
時差で日本と連絡が取りづらい
夫が数ヶ月早く渡英している時も感じましたが、日本との時差は9時間(サマータイムは8時間)。
つまりイギリスの15時は日本は24時なので、午後からは日本と連絡するのが難しい。
日本と連絡が取れず、夫は出社している。
これが毎日なので、孤独に感じることもあります。
まとめ
もちろん駐在妻をやっていて良い点もありますが、悩みだってあるんです。
贅沢な悩みかもしれないけど、たぶん本気で悩んでる方もたくさんいると思う。
同じ悩み持ってる人いた!
と安心してもらえたら嬉しいです。